この度、大学通信の安田賢治氏の初の著書となる『中学受験のひみつ』が、朝日出版社より出版された。
安田氏は、大学通信で情報調査・編集部のゼネラルマネージャーとして、中学受験から大学受験まで受験情報を幅広くカバーし、自社の媒体をはじめ、マスコミへの情報提供や「サンデー毎日」「週刊朝日」などの週刊誌にも、多くの記事を執筆している。
そんな安田氏だからこそ、全国の中高一貫校の魅力や、一般的にはあまり知られていない中学受験の現状を客観的に捉えて、分かりやすく解説している。
また、塾の選び方や模試の活用方法、また豊富なデータを基にした学校の魅力についてもさることながら、2010年度入試のサンデーショック(サンデーチャンス?)や新型インフルエンザへの対応など、まさに今年の受験に適切に対応するための情報が詰まっているため、中学受験コースを設けている塾にとっては、受験指導にも役立てられそうだ。
また、これから中学受験に向けて塾探しをしている保護者にとっては、ぜひ一読してもらいたい一冊だ。
『中学受験のひみつ』
安田賢治 著/朝日出版社/本体1,280円+税
2009年11月発刊
【評者・中田未知之】