福島県矢祭町の教育委員会が郡山市の進学塾と委託契約を結び、小中学生を対象にした「土曜スクール」を4月から毎週土曜日に開くそうです。「習熟度をチェックしながら基礎学力の向上につなげたい」というのが町教委の狙いで参加費は無料。
他に福島県内では川内村が学習塾に委託し「村営塾」(自己負担有)を開講しており、全国的に見ても教委が講習や教員の指導を塾に委託するケースは増加傾向にあります。
しかし、1月26日から始まった東京都杉並区の「夜スペシャル」(自己負担有)ついて都教委は「生徒が学校の教員より塾講師を信頼するようになったら、公教育が破壊されるのでは」などと言い出す始末。
(塾人ならきっと「何を今更」とお思いでしょう)
官と民。そんなこだわりを捨て、子ども達の学力向上を第一に考えられないものでしょうか?都教委は自ら採用した教員の質を危惧しているようですが、それなら是非とも質の向上に尽力して欲しいものです。
【塾に委託しているケース】
◆青森県東通村
「東通村学習塾」を2005年より開講
むつ市の早稲田進学会より講師を派遣してもらい中学全学年の5教科を教えている
◆長野県御代田町
町が雇用した塾講師や元教師が土曜午後に勉強をみている
◆東京都港区
港区立の全10中学校で土曜特別講座を開講
早稲田アカデミーより講師を派遣
◆東京都江東区
江東区立の小学校10校で担任を塾講師がサポートする授業を導入
◆東京都千代田区
区立九段中等教育学校では早稲田アカデミーと提携した習熟度別土曜講座を実施
◆福岡県
県立高校の教師が2005年から「英進館」で3カ月間研修
早稲田アカデミーの教員研修講座も200人が受講
【参考】
福島県の矢祭町、4月から「土曜スクール」
http://www.shijyukukai.jp/7/7.0/news/200802/07.html
杉並区の「夜スペシャル」に都教委が追加質問
http://www.shijyukukai.jp/7/7.0/news/200801/14.html
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