G塾長は野菜のどれかが身体に合わずアレルギーを起こしていたが、ある時「これかもしれない・・・」と思い試してみたら、苦瓜が張本人だった。
「野菜は好きでいつも食事にサラダをつけていました。それと、沖縄で苦瓜にはまり大好きになっていましたが、そのうちおかしくなってきたのです。必ず痒くなる・・・原因は油なのか? 酒なのか? 体質もあるし、まさか苦瓜が原因だなどとは思いもしませんでした」
それはそれで解決し、苦瓜は食卓に出なくなったが、知人や友人と食事した時は絶対にそれを言わないし、皆と一緒においしそうに食べる。たとえ痒くなっても交友とマナーを大事にする塾長なのだ。
「そこで考えたことがあります・・・私の好き嫌いなのだから他人は関係ない。私の好き嫌いに巻き込まれて、その料理とか食材を食べなくなったら後味が悪いだろうと」
それは会社の組織づくりにも影響を与えた。
「いろんなタイプの人が一つの組織にいます。私だって正直人の好き嫌いはありますが、それを優先していたら組織は成り立たない。個人的な好き嫌いではなく、仕事ができるかどうかが大事だからです・・・でも食材と人間は違います。食材は料理でいろいろと生かすことができますが、人間は自ら変わろうとしない限り変わらないこともあります・・・自分で決断できるということがどれだけ凄いことかを自覚する機会を与えたい。つまり、自分の働きたい職場を自己申告で選べるようにしたのです」
上司が部下を選ぶように、この会社では「部下が上司を選ぶ」権利もある。いろんな試みをして新しい組織が作られていく。
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