弊社主催「2009地方塾活性化セミナーin和歌山」で和歌山へ行ってきました。和歌山市勤労者総合センターの文化ホールをお借りして開催したのですが、当日の参加者は約40名。朝10時から終了の午後6時まで、講演によって空席が目立つということも少なく、聴衆はある程度確保。主催者としてやれやれといったところです。弊社「私塾界」記者某に司会進行させたのですが、まあ回を重ねるごとに要領が飲み込めてきたようです。発声も大きく、少し合格点に近づいたかも(初めのころはそれはもうしどろもどろで、出展企業様からおしかりを頂戴したのですが)。何事も、習うより慣れろということでしょう。
ところで、翌日和歌山市内の大手塾エスビジョングループさんを訪ね、お話をお聞きして和歌山県下の学習塾支配構造?が手に取るように分かりました。これは現在制作中の「学習塾白書」の好材料です。
和歌山県ではその規模と塾生数はエスビジョングループ(塾名GESなど)さんがダントツです。13教場で生徒数4,600名。高校の進学実績では公立高校に強く、特に公立中高一貫校の桐蔭中・高と向陽中・高では合格者総数200名を突破、両中学の占有率では軽く40%を超えています。対して私立中はどうか。エスビジョン本部の目と鼻の先に建つワオ・コーポレーション(塾名能開センター)は4私学中学入試(智辯和歌山、近附和歌山、開智、信愛)に圧倒的な強さを示しています。そして三番手は地元の優良塾「喜望ゼミナール」で、生徒数は約1,000名。こちらは合格者数より、「合格率」で他塾に引けを取らないといっています。
つまり公立ならGES、私立なら能開センター、どちらも合格率なら喜望ゼミという明快な棲み分けができていると。
かつてリトルリーグで一選手として活躍、世界大会で優勝までしたエスビジョングループの山下代表は、「本来、私自身が文武両道の公立校志向なんです。この公立路線はこれからも変ることはないでしょうね」とおっしゃっていました。
ドクター大善寺
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