──サピックスの“一人勝ち” 日能研との差さらに拡大!
森上教育研究所が12日集計した(2月12日判明分)2011年の首都圏大手・中堅塾の“御三家”中学合格者数実績によると、サピックス、日能研、四谷大塚など上位3社をはじめ、各社とも昨年比では大幅にダウンした。
これは、昨年の2月1日が日曜日だったため、女子学院やフェリス女学院などプロテスタント系の中学校の入試日が翌日にずれこみ、ダブル受験が可能となったことや、受験者の延べ人数が過去最大を記録したことによると思われる。
従って、一昨年の実績と比較しながら見ていくとしよう。(なお、以下の合格実績速報は、12日までに森上教育研究所に報告があった塾である)
第1位はサピックスで653人(前々年比+61人)、第2位は日能研で372人(同−49人)、第3位は四谷大塚で316人(同−58人)、以下4位は早稲田アカデミー261人(同+22人)、5位は市進88人(同−22人)、6位は栄光ゼミナール70人(同+9人)、7位はena19人(同 申告なし)、8位は希学園16人(同+2人)、9位は啓進塾13人(同−1人)、10位は啓明舎11人(同−2人)、11位はCG啓明館(中萬学院)11人(同+7人)、12位は川崎予備校5人(同 同)
13位はCAP4人(同+1人)、14位はエデュコ3人(同−5人)の順となった。
全体的な順位の変動はほとんど見られないが、1位のサピックスと2位の日能研の差は前々年が171人、前年が274人、今年が281人と年々開いており、サピックスの一人勝ちの気配がますます濃厚になってきたようだ。
前々年に比べ実績をアップした塾は、サピックス(592人→653人)、早稲田アカデミー(239人→261人)、栄光ゼミナール(61人→70人)、希学園(14人→16人)、啓進塾(12人→13人)、CG啓明館(4人→11人)、CAP(3人→4人)など14塾中半数の7塾にとどまった。
また、個別指導のTOMAS(リソー教育)は、74人(前々年比+8人)の合格者を出している。
今年の首都圏の難関中学入試は不況の影響が色濃く反映して、公立中高一貫校へ流れたことなどから、受験者数が減少し、大学受験同様併願も相当減るなど、私立にとっては受難の年となったようだ。一方塾の合格実績から見えてくるのは、サッピクッスの一人勝ちとともに、合格者が中堅・小規模塾に分散しはじめたことだろう。
なお、『月刊私塾界』4月号(3月25日発行)では、恒例の各塾の担当者へのアンケート等も交えた「2010年 首都圏中学入試 塾別合格実績を分析する!」(森上展安・森上教育研究所 所長)を予定しています。乞うご期待!!
冬の案山子
森上教育研究所が12日集計した(2月12日判明分)2011年の首都圏大手・中堅塾の“御三家”中学合格者数実績によると、サピックス、日能研、四谷大塚など上位3社をはじめ、各社とも昨年比では大幅にダウンした。
これは、昨年の2月1日が日曜日だったため、女子学院やフェリス女学院などプロテスタント系の中学校の入試日が翌日にずれこみ、ダブル受験が可能となったことや、受験者の延べ人数が過去最大を記録したことによると思われる。
従って、一昨年の実績と比較しながら見ていくとしよう。(なお、以下の合格実績速報は、12日までに森上教育研究所に報告があった塾である)
第1位はサピックスで653人(前々年比+61人)、第2位は日能研で372人(同−49人)、第3位は四谷大塚で316人(同−58人)、以下4位は早稲田アカデミー261人(同+22人)、5位は市進88人(同−22人)、6位は栄光ゼミナール70人(同+9人)、7位はena19人(同 申告なし)、8位は希学園16人(同+2人)、9位は啓進塾13人(同−1人)、10位は啓明舎11人(同−2人)、11位はCG啓明館(中萬学院)11人(同+7人)、12位は川崎予備校5人(同 同)
13位はCAP4人(同+1人)、14位はエデュコ3人(同−5人)の順となった。
全体的な順位の変動はほとんど見られないが、1位のサピックスと2位の日能研の差は前々年が171人、前年が274人、今年が281人と年々開いており、サピックスの一人勝ちの気配がますます濃厚になってきたようだ。
前々年に比べ実績をアップした塾は、サピックス(592人→653人)、早稲田アカデミー(239人→261人)、栄光ゼミナール(61人→70人)、希学園(14人→16人)、啓進塾(12人→13人)、CG啓明館(4人→11人)、CAP(3人→4人)など14塾中半数の7塾にとどまった。
また、個別指導のTOMAS(リソー教育)は、74人(前々年比+8人)の合格者を出している。
今年の首都圏の難関中学入試は不況の影響が色濃く反映して、公立中高一貫校へ流れたことなどから、受験者数が減少し、大学受験同様併願も相当減るなど、私立にとっては受難の年となったようだ。一方塾の合格実績から見えてくるのは、サッピクッスの一人勝ちとともに、合格者が中堅・小規模塾に分散しはじめたことだろう。
なお、『月刊私塾界』4月号(3月25日発行)では、恒例の各塾の担当者へのアンケート等も交えた「2010年 首都圏中学入試 塾別合格実績を分析する!」(森上展安・森上教育研究所 所長)を予定しています。乞うご期待!!
冬の案山子
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