世の中自体が狂ってきましたね。世界規模での金融破綻も、人間の欲得によるマネー崇拝主義がもたらした結果で、世界中の罪も無い人たちにまで大きな苦しみを与えています。
今回の事件について言えば、" 何でもありの生き方 " に走る若者というか、こころ幼い人間たちの、たががはずれた思考と行動が生んだ " 産物 " なんでしょう。
「ひとの物を盗っちゃだめ!」、「ひとに迷惑を掛けちゃだめ!」、つまり 「悪いことをしちゃだめ!」と、確固たる倫理観を我が子にしっかり植え付けられる親がこの世からいなくなりました。いま自己中心の享楽的生活に浸っているような親が、何と多いことか。教えるべき親自身がこれでは、いったい誰に子供を躾けよと言うのか。
一方では " 平穏無事 " を第一とし、" 平和なマイホーム " を守ろうとする親たちがいます。" 1人か2人だけの大事な我が子 " をひたすら過保護的愛情の中で育てようとする。過保護という名の檻の中で外敵から守られ、純粋培養された我が子には " 無事過ぎて " 、" 純粋過ぎて " 、人生処世術さえも身につけて上げられない。甘い誘惑や悪のささやきと対峙した際にも、その弱々しい抵抗力では力にならないのだ。
そんな弱い人間が、いまの世には至る所に溢れているのです。そして塾の教壇にもいたと言うことでしょう。
世の親は子供を産んだ以上、自らの責任で立派な教育をしてやらなければなりません。我が子に幸せな人生の全うを願うなら、強い心の持ち主に育てなければなりません。" 可愛い子には旅をさせろ!" 教育の真髄を言い当てたこれほどの名言を、なぜいまの親は忘れてしまったのだろうか。可愛い、可愛いだけじゃいけないのですよ! もっと、もっと、強い心の持ち主に育てなければいけないのですよ!
Y塾 塾長
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深夜メール・・・敬愛するW先生からの檄文が届いた。
半世紀にわたり何万人もの生徒たちを指導してきた名門塾。
「流れる仕事をしてきたわけではない」「小売業とは違う」・・・そういう塾の使命をついつい忘れてしまう社員が、全国の各塾に見え隠れしているのかもしれない。
ある意味、新型インフルエンザよりも怖い事件であるが、名門塾は、いや名門塾だから・・・心ある幹部が強いリーダーシップで改めて教育原点に回帰する。
たまたま資質の欠落した個人の事件であるが、それだけでは済まされない面がある。
行動のおかしい社員を観察して選別する工夫が必要。
日々の仕事に埋もれてしまう社員に目をかけ声をかけることは、
生徒に目をかけ声をかけること以上に大事なことである。
ある会合で・・・何人かの塾長が「危ない社員が何人かいる・・・どうしたらいいんだろう?」
悩んでいるうちに塾の危機がひたひたと迫っている。
豚々拍子
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