ベネッセコーポレーションが11月1日、お茶の水ゼミナールの買収を発表した。
お茶ゼミは東京・埼玉に5教場を展開する現役高校生対象の専門塾。年間売上は8億7千4百万円(H18年3月期)、従業員36名。
異業種が塾を買収というニュースが流れるのは、8月末の学研の桐杏学園買収に続いて今年2例目だ。
桐杏学園は約2億6千万円、今度のお茶ゼミは約3億円といわれている。いずれもたいした額ではない。
しかし、額はたいしたことがなくても、彼等が塾を買うということの意味は重い。それは、彼等が「塾」というビジネスを、われわれ塾業界が思っている以上に高く評価していることの現われと言って良いからだ。
すでにベンチャー・リンクはこの業界で一定の位置を確保した。そこに学研が加わり、さらにベネッセが参入。今後、こうした動きはますます本格化していくことになろう。 業界が業界内だけのことを考えればよい「鎖国の時代」は終わった。一日も早く、日本のビジネス世界の中での塾ビジネスという、新しい、より広いパースペクティブを身につける必要があるのではなかろうか。
Written by PSC
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