※取材塾は匿名としてあります。また、各項目の内容は複数の塾の情報を合体してあります。
過去つねに資金潤沢だったはずのC塾に異変か?・・・予算に余裕が全くなくなってしまった。勘のいい元社員は語る。「塾長に浪費癖?・・・があるんだよね。“ さあ、実験だあ” なんて言いながら、後先考えずに気が向いたり、親しくしている業者から提案があされたツールや教材をどんどん導入してしまうんだ。残念ながらこれまで10に1つも成功事例はないね。教育に関することだけじゃなくて、飲食関係や流通関係もあるし、人材派遣や海外商品の仕入れなんかもある。最近は “利益率の高い商品と仕事” にこだわっているので、失敗するとそれだけリスクも大きい・・・」
唯一成功したのは、都心に開いたセレブな若者向けのBAR。2Fが一般席で3Fが会員と予約専門のコーナーで、特別なワインが格安で飲めるのが好評だ。ほとんど24時間営業で食材は全国各地から取り寄せる。
「実は九州が彼の実家で、そこに本店が作ってある。弟が店長だが、これがかなりのやり手で、弟が社長だからいつでも塾から飲食店に転換できる・・・」
塾のほうの利益は減り続けており、今回の夏の賞与は銀行から借入をしたが、思うような資金を確保できなかったという。
「塾長も塾に対する執着が元々薄いから、そろそろ塾は辞めて社員たちにいろんな仕事をやらせて、自分はその元締めでもしたいようだね。自分の本業として飲食店をやるにしても弟が頼りでしょう」
塾にこだわり迷走していくよりも、すっぱり塾を切り捨てる・・・その前に価格がつけばM&Aの対象として買ってくれる塾はないか、いままさにそれを塾長は模索中だという。
「塾なんてやっちゃいけない人だった。教育理念なんてないしね、ただ社員は大事にしていたよ。だって今の奥さんも元社員だしね・・・?」
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