札幌で開催された「2009地方塾活性化セミナー」が無事終了。お集まり頂いた20名から30名の参加者はそれぞれご満足だった御様子(これは主催者としての一方的推測)。ただし、企業様のプレゼンテーションでは、席に着いて頂いた方が数名という状況もありました。ご出展いただいた企業様、本当にもうし訳ございません、ごめんなさい。でも最後のブライヤー・ボウ氏の講演では、また、また目を潤ませた塾長もおられました。
翌日、筆者は札幌市郊外にある丘珠(おかだま)航空から10:30分発の女満別行きのプロペラ機に乗り込みました。目的地は北海道道東の北見市。丘珠空港は、来年閉鎖になるかもしれないと新聞で報じられていましたが、北海道の大地を低空で飛ぶ小さなプロペラ機はとっても味わいがあります。惜しい。
女満別空港から北見市まではバスで四十分。もう、ほんとうに北の果てという感じで、青空の色も、街のたたずまいも都会とは違う。気温1度。
お訪ねしたS塾のT塾長によると、北見市は最近の三市合併で人口96,000人となった。しかしもと北見市でいうと人口は減少、経済状況も低迷、企業の支社業務が撤退し、札幌辺りから出張で往復するようになった。家庭の経済も落ち込み、弟の通塾は控え、講習だけにしたいと言うお母さんもいるそうです。それでもしっかりとしたブランドをもつS塾には500名の生徒が、それも成績上級者が集まっています。地元公立高校進学実績 はダントツです。
夜、スコッチウイスキーを飲みながら、T塾長は言いました。「道東にいると、情報に飢える。北海道の有志10塾ぐらいと勉強会を立ち上げたのもそのためです。あなたがたがおやりになっている、私塾界の発行、そして主催しているセミナーは情報に飢えている我々にとって、とてもありがたいことなんです」と。あながちリップサービスとも思えず、こちらこそ感謝の思いでいっぱいになりました。
翌日、帰りはサロマ湖、能取湖、網走湖というルートで女満別空港に戻りました。サロマ湖はまったく人工的な手が入っていません。数千羽?という白鳥が飛来していました。はじめて知ったのですが、縄文時代より前にここに独特のオホーツク文化があったそうで、人々の生活はカムチャッカ、中国大陸とつながっているそうです。
能取岬の先端に立ち、流氷で名高い、オホーツク海を見渡しました。古代からの悠久の歴史と文化に思いを馳せ、道東の自然のあまりに圧倒的な迫力にただ、ただ、茫然としていました。
うそ寒や 湯あみ恋し 襟を立て
ドクター大善寺
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