先日、東京・北の丸公園の日本武道館で行われた井上陽水の40周年特別ライブ行ってきました。
陽水というと、高校・浪人時代地元のラジオ局の深夜放送で流れていたアマチュア時代の(確かアンドレカンドレと言ってたような…)歌を何度か聴いたこともあり、また、上京してのち学園紛争の余燼くすぶる大学のキャンパスから、突然聞こえてきた「傘がない」の衝撃はいまだに忘れがたい想いがあります。
当時(1971〜72年頃)は全共闘運動が終息する中、一部政治的党派の内ゲバが激しくなっていたころで、殺伐としたキャンパスから聞こえてきた「だけども♪問題は今日の雨♪傘がない〜♪」というフレーズは私にとって衝撃でした。
「革命」を叫びながらも、どこか空々しいもどかしさを射貫くように、「いかな〜くちゃ♪きみにー会いにいかなくちゃ♪」というフレーズがいたく身にしみたことを今でもはっきりとおぼえています。
恐らく彼はこの頃よりシンガーソングライターのなでも傑出した歌詞をつくり、独自の世界を築き上げて行ったように思います。その、傑出した才能とは、時代に迎合しない“歌づくり”ではなかったかと……。そして、シュールなともいえる歌詞の集大成は「リバーサイドホテル」ではないでしょうか(これは私の勝手な思い込みですが…)。
それにしても、40年。私も陽水同様九州の田舎町から上京して40年になろうとしていますが、中也風にいうなら「あゝ おまえはなにをして来たのだと…吹き来る風が私に云ふ」という言葉を噛み締めながら、師走の夜の街を帰って来ました。
この日は新曲はあえて歌わない特別編成で、往年のヒット曲のオンパレード。
アンコールではメジャーデビュー曲の「傘がない」や「欲望」なんかも歌ってくれました。
約1万人の聴衆はどう見ても中年のおじさん、おばさんたちで、会場は言うまでもなく私と同世代の人たちで埋め尽くされていました。
陽水というと、高校・浪人時代地元のラジオ局の深夜放送で流れていたアマチュア時代の(確かアンドレカンドレと言ってたような…)歌を何度か聴いたこともあり、また、上京してのち学園紛争の余燼くすぶる大学のキャンパスから、突然聞こえてきた「傘がない」の衝撃はいまだに忘れがたい想いがあります。
当時(1971〜72年頃)は全共闘運動が終息する中、一部政治的党派の内ゲバが激しくなっていたころで、殺伐としたキャンパスから聞こえてきた「だけども♪問題は今日の雨♪傘がない〜♪」というフレーズは私にとって衝撃でした。
「革命」を叫びながらも、どこか空々しいもどかしさを射貫くように、「いかな〜くちゃ♪きみにー会いにいかなくちゃ♪」というフレーズがいたく身にしみたことを今でもはっきりとおぼえています。
恐らく彼はこの頃よりシンガーソングライターのなでも傑出した歌詞をつくり、独自の世界を築き上げて行ったように思います。その、傑出した才能とは、時代に迎合しない“歌づくり”ではなかったかと……。そして、シュールなともいえる歌詞の集大成は「リバーサイドホテル」ではないでしょうか(これは私の勝手な思い込みですが…)。
それにしても、40年。私も陽水同様九州の田舎町から上京して40年になろうとしていますが、中也風にいうなら「あゝ おまえはなにをして来たのだと…吹き来る風が私に云ふ」という言葉を噛み締めながら、師走の夜の街を帰って来ました。
案山子
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