12月も下旬に差し掛かり、年の瀬の気配が漂ってきた。
いよいよ今年も暮れる。
振り返ってみると今年は、塾業界にとってM&Aと学校の年だったような気がする。
学校関係では、4月に栄光の「日本教育大学院大学」、伝習館の「湯梨浜中学・高校」、鴎州塾の「AICJ中学校」が開校した。
10月にはクラ・ゼミの通信制高校「クラ・ゼミ輝(キラリ)高校」も開校した。
さらに、夏から秋にかけてタカガワが山口高川学園と小樽昭和学園の経営権を取得した。小さな業界が一気にこれだけ学校事業に参入。歴史に残る年といってよい。
M&A関係では、8月にあったナガセの四谷大塚買収が最大の出来事だった。
大袈裟ではなく、この一件で塾業界の勢力図は大きく変わることになる。
また、業界外の学研とベネッセとが、それぞれ桐杏学園(8月)とお茶の水ゼミナール(10月)とを買収して、塾業界に参入してくることになった。
学研は以前から学研教室を持ち、その上に昨年学研メソッドを設立して中学受験と個別指導事業を始めていたが、この桐杏学園の買収と今月5日の宮城「あすなろ学院」買収とで塾業界への本格的参入の意志が明白になった。
M&A関連でもう一つ触れておかねばならないのは、さきごろ某大手が大阪から撤退して地元大手が後を引き受けることが決まったことであろう。
詳細は間もなく本誌、月刊『私塾界』でも公表されるが、こうした動きをみていると、業界再編の大きな波がどんどん押し寄せつつあるという感がする。
いろいろあったが、どこか塾業界が一回り大きくなった印象を残して今年も暮れる。
来年が非常に楽しみだ。
Written by PSC
コメント