10月14日(日)、弊社主催による「秋季5大都市学習塾経営セミナー2007」を、東京・池袋のメトロポリタンプラザで開催した。
おかげさまで当日は、約250名の塾関係者にお集まりいただき、大盛況のうちに約8時間に及ぶセミナーは幕を閉じた。
今回のセミナーに参加した株式会社 SRJ、株式会社 さなる、株式会社 日教、学校法人 片山学園、株式会社興学社、株式会社トライ、株式会社 毎日教育総合研究所、中央教育研究所 株式会社の各社からは、学習塾経営に即役立つ、様々な教材や教育システムがプレゼンテーションされた。
また、森 智勝氏(塾生獲得実践会・主宰)による基調講演「中小塾の必勝策──No.1戦略を持て!」と、永瀨 昭幸 氏(株式会社ナガセ社長)による特別講演「小学部強化、最強のコンテンツノウハウ四谷大塚NETがめざす未来戦略」では、聴講者が一際熱心に耳を傾けていた。
森氏は、基調講演の中で「10月中旬〜11月は塾にとってある程度の時間的ゆとりが持てる時期。この期間に来年度の戦略を考え、入塾案内を充実させましょう」と提案。森氏のマーケティング理論の核のひとつ「何事も形で表しましょう」を入塾案内に反映させようというわけだ。
例えば「とことん面倒をみます」という表現では、いったい何をどのように面倒見てくれるのかがわからないだけでなく、「そんなの、塾なんだから当たり前じゃない」と、逆にお母さんから反発を買ってしまう。ところが「年間365時間補習をします」だと、具体的でわかりやすい。
それが「うちの塾は面倒見がとってもいいのよ」と抽象的な表現でクチコミとなって広まっていくという。入塾案内、チラシ、ホームページは、中小個人塾にとっては営業マンと同じ。同じ商品であれば誰もが魅力的な営業マンから買いたいと思うもの。魅力的な入塾案内、チラシ、ホームページを作らなければならない理由はここにある。どんなにすばらしい授業や学習指導をしていても、それが形になっていなければ、保護者には伝わらないというわけだ。
言われてみれば「そうか、なるほど」と思うことだが、これをきちんと実践している中小個人塾がどれだけあるのだろう。教務力があればなおさらのこと。是非ともそれを形に現して生徒を大勢集めて欲しい。
特別講演の永瀨 昭幸 社長からは、「四谷大塚NET」がめざす未来戦略について語っていただいた。
2008年2月から始動する「四谷大塚NET」を使って、全国的に広がる「教育格差」を無くしたい(=教育の機会均等)という強い願いが込められている。
その上で、四谷大塚NETが取り組むのは、昨今問題視されている「経済格差」を無くすためには、それ以上に小学生の「教育格差」を無くすことが急務であり、中学受験へのニーズに応えるだけでなく、全国の学習意欲が旺盛な小学生のニーズに応えていくためのネットワークを、地域に根ざしている学習塾と手を組んで広めていきたいという考えを発表した。
そのために、四谷大塚によるこれまでの予習シリーズに加え、基礎力を重視したαコースも新設し、より幅広い学力層の子どもにも対応できるシステムを開発した。
この四谷大塚NETに先駆けて実施されるのが、11月23日(金・祝)の日本全国の小学3・4・5年生を対象とした「全国統一小学生テスト」(受験料は無料)となるので、是非とも全国の学習塾には積極的に参加していただきたい。
今回の「秋季5大都市学習塾経営セミナー2007」セミナーは10月21日(日)の名古屋・名進研ホールを終え、残すところ10月28日(日)の広島・鴎州塾 広島駅前校と、11月18日(日)の福岡・八百治博多ホテルを残すのみとなったが、まだ参加されていない学習塾の経営者の方は是非ともご参加下さい。
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月刊『私塾界』編集部